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水虫はカビの一種である白癬菌に皮膚の角質が侵されることによって発症しますが、水虫と全く同じ皮膚炎でも、発症する場所によって違った病名で呼ばれています。
足に発症すれば水虫(足水虫、足白癬)ですが、爪なら爪水虫(爪白癬)、股であればインキンタムシ(股白癬)、頭ならシラクモ(頭白癬)、体のそのほかの部分ならゼニタムシ(体白癬)、手ならば手水虫(手白癬)などです。

足以外の部分の白癬菌感染のほとんどは、足の水虫が広がって起きたものです。白癬菌がくっつきやすく、その菌が靴の中で増殖しやすい「足」は、白癬菌が体に侵入する入り口になっています。
また、犬や猫の白癬菌に感染し、シラクモやゼニタムシなどを発症するケースもあります。

足にできる水虫にも3つの種類があります。
●趾間型(しかんがた)
足の指の間にできる水虫です。皮膚が赤くなったと思うと、だんだんに白くふやけ、しまいには患部の皮膚が破れてジクジクするようになりますが、乾燥しているものもあります。趾間型(しかんがた)水虫にはむずむずするかゆみがあります。
●小水疱型
足の裏に小さい水泡(2mm~3㎜)ができ、激しいかゆみを伴う水虫です。
●角質増殖型
足の裏やかかとの皮が厚くざらざらになってむける水虫です。かゆみはありません。

このようにできる場所も症状もさまざまの水虫ですが、中には、水虫にそっくりな症状があらわれるのに水虫とはまったく別物、という皮膚炎もあります。水虫とは別の病気ですから、水虫の薬をいくら塗っても効果はなく、かえって症状を悪化させることもあります。水虫らしい症状が出たら、まず皮膚科を受診して正しい診断を受けましょう。

水虫の治療は最近では格段に進歩したとはいえ、やはり一度かかってしまうと、水虫が完治するまでには時間がかかります。自分で簡単にできる水虫予防法で足を守りましょう。

とはいっても、水虫患者は、私たちの身の回りのいたるところにいます。また、水虫の感染者からこぼれ落ちた白癬菌は、湿度の高い場所でなら長期間潜伏することができます。これでは、知らないうちに水虫の菌が付着する機会などいくらでもありそうです。菌がついたら水虫を発症してしまうのでしょうか?だとすれば、水虫を予防することなどほんとうにできるのでしょうか?

●水虫予防のフットケア:その1 タイムリミットは1日。白癬菌を洗い落とせ!
水虫を起こす白癬菌が足などに付着しても、即、水虫を発症するわけではありません。水虫の菌が皮膚についてから、皮膚の内部にまで深くもぐりこみ、定着するまでには、1日か2日かかります。このため、毎日シャワーで菌を洗い流し、清潔を保っておけば、それほど簡単には水虫にはかかりません。
靴下や靴を履いているなら特に、毎日、足をきちんと洗いましょう。白癬菌が繁殖しやすい足の指の間も、忘れずにていねいに洗ってください。

●水虫予防のフットケア:その2 白癬菌の繁殖にストップをかけろ!
水虫の原因となる白癬菌の好む、高温多湿の環境を絶つことが、菌の増殖を抑え、水虫の予防につながります。
足はできるだけ空気に触れさせ、乾燥させておくようにします。梅雨の時期や夏には通気性の悪い靴よりも、サンダルなどを素足で履くようにしたいものです。
さらには、いつも湿っている脱衣場のバスマットなどにも水虫の菌が繁殖しやすいので、できるだけ頻繁に洗い、十分に乾燥させる習慣をつけましょう。
こういったことをコツコツ実践すれば、水虫に感染するリスクはかなりの程度軽減し、水虫の予防に効果を期待できます。

水虫に悩まされている人、多いですね。日本では「5人に1人は水虫にかかっている」と言われるほど水虫の感染者が多く、水虫は日本の最もポピュラーな病気のひとつといえます。

水虫の代表的な症状にはどんなものがあるでしょうか?「かゆい」「皮がむける」「ただれる」などの症状がまず思い浮かびます。しかし、かゆみを伴わないものもあるなど、水虫の症状はバラエティーに富んでいます。

足の指の間や足の裏の水虫(足白癬)の症状は、3つのタイプに分類されています。
●趾間(しかん)型
趾間型水虫では、足の指の間の皮膚が白くふやけ、しまいには赤くただれて皮がむけ、痛みを伴ったりします。
また、趾間型水虫は、患部がじゅくじゅくした状態になり、かゆみを伴うことがある「湿潤型」と、患部の皮膚がかさかさになり皮がむける「乾燥型」に分けられます。
●角質増殖型(角化型)
角質増殖型といわれる水虫のタイプでは、足の裏の皮膚が厚く硬くなります。さらに進むと足の裏は白くなり、ひび割れの状態になります。
●小水疱型
小水疱型の水虫は、足の裏の「土踏まず」のあたりに小さな水泡を作るタイプです。感染初期にはかゆみはなく、水虫の進行につれて激しいかゆみがでます。
小水疱型の水虫では、つぶれた水疱から液体が出ることがありますが、この液体中には菌はいないので、この液体のせいで水虫が伝播することはありません。

足の水虫が進行して、白癬菌が爪まで変質させた状態が爪水虫(爪白癬)です。
爪の水虫では、かゆみはほとんどありませんが、爪が白く濁ったり、厚くなったり、さらに症状が進むと爪はもろくなり、ボロボロにくずれてきます。

水虫にかかったかなと思ったら、何はともあれ皮膚科の医師による診察を受け、的確な診断を受けること。これが水虫治療の第一のポイントです。
というのも、本人が水虫だと信じ込んでいても、実は水虫と症状がそっくりな別の皮膚病である可能性もあるからです。

皮膚科の医師は、患部から採取した微量の皮膚を角質細胞を分解する溶液に浸け、水虫の原因となる白癬菌だけを残す処理を行います。それを顕微鏡で観察して、白癬菌が残っていれば水虫と判断します。
水虫と診断された場合の治療方法は主に薬物治療で、その中でも、軟膏やクリーム、薬液などの外用薬による治療が一般的です。皮膚科の医師は、各種の塗り薬から患者の症状や体質に合ったものが選択し、処方します。
しかし、外用薬が浸透しにくくなおりにくい爪水虫や角質増殖型の水虫などの治療には、内服薬(飲み薬)も併用されます。

少し前までは、水虫というのは再発を繰り返し、治らない病気と言われていましたが、最近では効果の高い新薬も開発され、正しい治療を行なえば治癒するようになってきました。
水虫の完治のために必要なのは、正しい診断に基づく治療を根気よく継続することです。症状が改善されたからといって、自分の判断で治療をやめてしまうと、水虫がまたぶり返してしまうこともあります。医師の指示を守って、完治するまで治療を続けましょう。

水虫が股の部分にできるインキンタムシという皮膚炎は、股部白癬とも呼ばれ、足水虫と同じ白癬菌が原因で起こるものです。

股部白癬は、股やお尻、陰嚢(いんのう)といった、人には少し相談しづらい場所に発症する水虫です。
股部白癬という水虫の初期症状としては、黄色く濁った粘液を持つ水疱ができて次第に環状に広がり、体が温まったときなどに強いかゆみを生じます。

股部白癬は、下着や衣類を常に身に付けているような場所にできます。足水虫の場合は革靴などの内部でしたが、インキンタムシは下着の中。やはり温度や湿度が上がりやすくムレやすい場所が、白癬菌のお好みのようです。
股部に発生する水虫の予防には、肌に密着するブリーフタイプの下着より、通気性の良いトランクスの着用をお勧めします。

股部白癬の感染は女性よりも男性に多く見られますが、実は股部白癬は性別に関係なく誰にでも感染します。股部白癬を起こす水虫菌を持った男性と性行為を行なった女性は、股部白癬に感染する可能性があります。

水虫菌が股の部分に付着して発症する股部白癬は、発生部分の皮膚が薄いために抗真菌薬の浸透がよく、完治までの期間は比較的短くて済みます。
しかし、股の部分は水虫の原因菌である白癬菌の好むムレやすい場所であることから、足に水虫を持ったままでは股部白癬も再発することが多いので、股部白癬の完治を目指すなら足水虫の治療も平行して行って下さい。

「ゼニタムシ」(体部白癬)とは水虫が手足や頭や陰部などを除く体の部分にできたものをいいます。ゼニタムシは他の水虫と同じく、皮膚糸状菌(白癬菌)に感染することで起こる皮膚の病気です。ほんとうにに人間は足の先から頭のてっぺんまで白癬菌という「カビ」にくまなく取りつかれてしまうのですね。

ゼニタムシは所かまわず体のいたるところにできる水虫です。米粒大ほどの紅色丘疹から始まり、次第に円を描いて周りへ広がります。足などの水虫と同じく炎症や強いかゆみを伴います。

ゼニタムシの感染経路は、自分の足の水虫が飛び火して体のどこかの皮膚に感染するルートと、犬や猫などのペットの持っていた水虫が人間の体表に感染するルートが考えられます。
また、湿布やばんそうこうを長時間貼ったままにしておくと、足やペットから体に取りついた白癬菌が湿布やばんそうこうの下でぬくぬくと増殖し、ゼニタムシという水虫を発症する原因になってしまうことがあります。
体にできる水虫、ゼニタムシは、年代や性別に関係なくだれにでも感染する可能性があります。

ゼニタムシも水虫そのものなので、皮膚科での診察と治療を行ないます。しかし足や爪などにできる水虫とはちがうのは、体にできるゼニタムシは治療の期間が比較的短く、水虫に効果のある抗真菌外用薬を1ヶ月程度塗ることで完治させることができます。

他の水虫と同様ゼニタムシの場合も、体に白癬菌がついたからといってすぐに発症するわけではないので、毎日お風呂に入って菌を洗い流し、清潔を心がけることで感染を予防できるでしょう。

水虫が頭にできたものが「シラクモ」だと理解している人は意外と少ないかもしれません。
水虫といえば普通は足水虫を指しますが、実は頭も白癬菌に感染して「水虫」を発症します。頭の場合は「シラクモ」(頭部白癬)という病名がつけられていますが、これは足の水虫とまったく同じ病気なのです。

頭の水虫であるシラクモに感染すると頭部に常に強いかゆみを感じるようになります。また、頭水虫(シラクモ)にかかるとフケが増え、抜け毛の症状が現れたりします。
シラクモは足にある水虫から感染することもありますが、ペットからうつされたものがほとんどだと言われています。ペットに頬を寄せたり抱き上げたりするスキンシップの結果でしょう。

頭にできる水虫(シラクモ)も、足の水虫と同じく温度と湿度が高いところを繁殖場所に選ぶため、ヘルメットや帽子を日常的に被っている人は発症しやすいといわれています。
また、シラクモ(頭にできる水虫)は、10歳以下の子どもの感染が多いのも特徴の一つでしょう。昔は衛生状態が悪いのでシラクモの子供はいっぱいいましたが、最近また増えているそうです。これもペットからの感染が多いといわれています。

シラクモ(頭にできる水虫)の治療は、皮膚科の専門医によって経口抗真菌剤(飲み薬)を用いて行なわれます。市販の外用薬を塗ってシラクモ(頭にできる水虫)を治療していると、かえって症状が悪化する事がありますから、必ず皮膚科を受診しましょう。
そして、シラクモと同時に足水虫も持っている人は、片方だけ治療したのでは何度も再発を繰り返す結果になりますから、必ず頭と足の両方を同時に治療して下さい。

水虫で、足にできるものには、足の指の間などに水泡やただれができる趾間型(しかんがた)、足の裏の土踏まずなどに小さい水疱ができる水疱型、足の裏が厚くなる角質増殖型(角化型)の3つのタイプがあります。
水虫が発症したり、悪化したりすることが多いのは、ほとんどが梅雨のころから夏にかけての気温も湿度も高くなる時期ですが、角質増殖型の水虫だけはちがっていて、症状が悪化するのは冬です。

角質増殖型の水虫は、足の裏の皮膚がガサガサになり角質が厚くなります。水虫の症状が進むにつれて硬くなった部分はひび割れを起こし、時には出血したり痛みを感じたりすることもあります。

かゆみを伴う趾間型や水疱型の水虫とはちがって角質増殖型の水虫にはかゆみが全くないため、水虫にかかっていることに気がつかない人が多いようです。
特に角質増殖型の水虫の感染者は年配者に多いため、加齢による肌荒れなどと勘違いされ放置されてしまいがちです。そのために角質増殖型の水虫は治療が遅れることが多く、治療を開始した時にはすでに慢性化していたりするため、治療に時間がかかる結果になってしまいます。

角質増殖型の水虫を放置していると、厚くガサガサになった患部の皮膚が次々に剥がれ落ちるので、それといっしょに家中に水虫菌をばら撒くことになり、家族にも感染の危険性が高まります。

角質増殖型の水虫は完治するまでには時間がかかりますが、根気よく治療を続けていれば必ず治ります。あきらめずに治療をしましょう。
角質が厚くなる角質増殖型水虫は塗り薬だけでは効果が十分に発揮できないため、治療には外用薬に加えて内服薬(飲み薬)が処方されます。

水虫を足に持っている人は、手水虫(手白癬)にも感染する危険があります。それは、痒い足の水虫を掻くことで、水虫を起こす白癬菌が手にもくっついてしまうことが多いからです。

手水虫は、角質層が厚くなってゴワゴワした皮膚に変わり、さらに進むと硬くなった角質層がめくれはじめる角化型(角質増殖型)がほとんどで、かゆみを伴うことはあまりありませんが、まれに手のひらにかゆみを伴う水疱ができることもあります(小水疱型)。
なぜか片手にだけに起こることが多いようです。

感染初期の段階では手水虫は主婦湿疹のような症状のため、何気なくステロイド入りのクリームなどを塗ってしまいがちですが、水虫に安易にステロイド剤を使うと症状が悪化することがあるともいわれています(医師の判断で処方される場合は別です)。
足に水虫がある人は、もし手の皮膚に何か異常が出たら、誤った治療をしてしまわないように気をつけなければなりません。そして必ず皮膚科で診察を受けましょう。この時は足の水虫の治療も同時に行わないと、また同じことになります。

手水虫には抗真菌剤入りの塗り薬が処方され、1日1回塗るだけで効果があります。お風呂上りで皮膚が柔らかくなっている時が薬を塗るタイミングです。
角質増殖型の手水虫では内服薬が処方されることもあるようです。

水虫は、ムレやすい革靴やブーツなどを履いている足に、最も発症しやすいものです。
足にできる水虫の中で最も多いのが、指の間にできる趾間型(しかんがた)水虫。その次に多いのが小水疱型(しょうすいほうがた)の水虫です。
小水疱型の水虫の場合はは、足の裏の土踏まずの部分や足の側面などに、ごく小さな水疱ができます。激しいかゆみがあって、水疱がつぶれるとかゆみが軽くなります。水疱がつぶれた時には液が出ますが、この液には菌はいないので、たとえこの液が付着してもそれで水虫に感染することはありません。

小水疱型の水虫の治療にはほとんどの場合塗り薬が使われます。
皮膚の奥深くに潜んでいる水虫の菌をやっつけるには、お風呂上りで皮膚が柔らかくなっている時に薬を塗るのが最も効果的です。

小水疱型水虫は、他のタイプの水虫と同様に梅雨から夏にかけての季節に発症しやすい傾向にありますが、やはりこの季節に多いあせもやかぶれと症状が似ているため、症状が軽い初期には水虫とは気づかないこともあるようです。
また、小水疱型水虫と趾間型水虫は併発することもあります。

あせもやかぶれなのか、小水疱型水虫なのか、また、いろいろな皮膚病との併発などが起こっていないかなどを、皮膚科できちんと診断して適切な治療を行なうことで、水虫は完治することができます。薬が進歩してもやはり水虫は治りにくいものですが、あきらめずに根気よく治療して、健康な裸足の足を取り戻しましょう。