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睡眠障害の中には、第4の睡眠障害とも言うべき、はっきりと睡眠障害として分類されていない症状もありますので、ご紹介してみましょう。
通常、平均的な人間の睡眠時間は約6~8時間と言われていますが、人によっては、もっと少ない睡眠時間でも、問題なく健康に過ごせる方もいます。
このような人を、短時間睡眠者(ショートスリーパー)と呼んでおり、反対に長時間睡眠者(ロングスリーパー)と呼ばれる人は、過眠症などではないのに、普通の人よりも長い睡眠時間を必要とします。
短時間睡眠者は、とても深く熟睡しているとされており、睡眠効率の点でも非常に効率が良いと言えるでしょう。
ナポレオンや、レオナルド・ダ・ヴィンチは、歴史上の代表的な短時間睡眠者として挙げられます。
ナポレオンは1日3時間、レオナルド・ダ・ヴィンチに至っては、1日に90分しか眠らなかったという逸話は有名でしょう。
反対に、アインシュタインは長時間睡眠者として知られており、1日10時間以上も寝ていたと言われています。
睡眠障害の1つである長時間睡眠者は、概して眠りが非常に浅く、睡眠時間を長時間取らないと体調が整えられない体質だと、考えられています。
このように、睡眠障害には分類されていますが、短時間睡眠者、長時間睡眠者とも、どちらも病気ではなく、特に健康上、トラブルなどもないようです。
原因についても、現状では医学的根拠が薄く、解明されていない部分が多くあります。
ただ、長時間睡眠者の中には「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」などが原因で、長時間眠っている場合もありますので、一度専門の病院で診察してもらいましょう。

睡眠障害の中でも、「内科・精神科的睡眠障害」と呼ばれるものは、内科や精神科に関連が深いものです。
「内科・精神科的睡眠障害」は、主に病気の副作用として睡眠障害を起こすことで、大きく3つに分類されており、喘息などの内科によって睡眠障害を起こすタイプ、うつ病やパニック障害などのメンタル的な事柄によって起こる精神的障害に併せて起きるタイプ、てんかんやパーキンソン症候群などの神経疾患によって起きるタイプがあります。
多くの病気が安眠を妨げる元となる内科的な睡眠障害では、更に風邪薬のように、治療薬などに眠気を併発するものもありますので、眠いのを我慢しながら勉強したり、仕事をするのは、大変辛いものです。
このような眠気を誘う副作用を持つ治療薬として、抗がん剤などが挙げられます。
精神疾患によって睡眠障害が起こるタイプには、不眠や過眠、中間覚醒、寝付きが悪くて睡眠薬がないと眠れない、などのケースが目立ち、ひどくなると幻覚や妄想に取り付かれて、充分に眠れない方もいるようです。
このような場合は、慎重にメンタルケアをしながら、治療を進める必要があります。
認知症や頭痛などの神経疾患による睡眠障害では不眠症状が多く見られ、神経が正常に働かず快眠できなかったり、眠れない日々を過ごす方が、たくさんいるようです。
「内科・精神科的睡眠障害」は、薬の副作用によって引き起こされる場合も多いので、持病を完治させるようにしながら、治療薬の調整を行っていかなければなりません。
先ずは、持病の治療に専念してから、睡眠障害対策をするようにしましょう。

睡眠障害の中でも、「睡眠時随伴症」と呼ばれているものは、睡眠中に起こる行動に悩まされる病気です。
睡眠時随伴症には、睡眠中に突然叫び声をあげて目を覚ましてしまう「夜驚症」や、「夜尿症」のように尿意を感じることなく無意識の内にお漏らしをしてしまう事などが挙げられます。
医学的に金縛りを呼称したものが「催眠麻痺」で、特徴としては、意識はあるのに身体に力が入らなかったり、身体の上に人が乗っているなどの幻覚症状が見られます。
睡眠障害の中でも、この「催眠麻痺」は、よく心霊現象と結び付けられやすく、悪徳商法に巻き込まれたり、霊媒師に頼る方もいるようで、さまざまなトラブルを引き起こします。
また、眠っているのに寝床から抜け出して部屋を歩き回ったりする「睡眠時遊行症(夢遊病)」や、おしゃべりをしたりする「寝言」なども、睡眠障害に含まれます。
本人には全く意識がない「睡眠時遊行症」は、無意識に歩き回っている時に、転倒などしてケガをする事が無いように、部屋の整理整頓に気を使う必要があります。
また、頻度が多かったり、余りにも長々と話すような「寝言」も、精神的ストレスの影響を受けているケースが多いので、専門の病院で診察してもらうことをお勧めします。
その他の睡眠障害としては、「歯軋り」もそうで、歯をすり減らしたり、あごを痛めたりする事もありますから、歯科医と相談して、マウスピースを嵌めたりするのが良いでしょう。
「睡眠時随伴症」を含めた睡眠障害は、その多くはなかなか自分ではチェックできませんので、家族などの協力を仰ぐようにして、適切な対策を図るようにしましょう。

睡眠障害の中には、「睡眠異状」と呼ばれる、睡眠そのものに問題があるものがあります。
不眠症や睡眠時無呼吸症候群(SAS)、ナルコレプシー、睡眠相後退症候群などが、睡眠異状として有名です。
これらの病気は、疾病の合併症やケガなどの痛み、ストレスや不安感、外部的要因としては騒音や睡眠に不向きな温度・湿度、あるいはタバコやアルコールの飲み過ぎなど、さまざまな原因が挙げられます。
かなりの患者数が上げられる「不眠症」は、睡眠障害の代表的な病気です。
更に不眠症には、寝付きにくい入眠困難、睡眠中に何度も目が覚めてしまい、再び寝付けなくなる途中覚醒、朝早く目が覚めてしまう早朝覚醒、眠りが浅くて、長時間寝てもスッキリした気分になれない熟眠障害など、いくつかのタイプに分かれます。
特に「睡眠時無呼吸症候群」は、肥満の合併症としてもよく知られている病気で、睡眠中に呼吸が止まってしまう症状によって、生命を危険に晒すとして、社会的にも近年、大きな話題となっています。
また、朝起きて夜寝るという、ごく普通の生活が送れない方も、睡眠障害という分類に当てはまると言えるでしょう。
例えば、眠る時間が少しずつずれていく「睡眠相後退症候群」は、生活が昼夜逆転してしまう症状が特徴です。
他にも、過度に眠ってしまう「過眠症」も、睡眠障害として当てはまり、数日から2週間ほど、15時間以上眠ってしまう期間が続くとされ、特に青年期に多く見られるようです。

睡眠障害は、その症状が年齢を重ねるごとに重くなりやすいとされます。
若い世代と比べると、高齢者は睡眠時間が減少していき、眠り自体も浅くなる傾向がありますので、加齢につれて睡眠障害で悩む方が増えてくるようです。
高齢者の睡眠障害の特徴としては、睡眠時間が短くなる、寝付きが悪くなる、熟睡しにくくなる、夜中に何度も目が醒めるなどが挙げられます。
朝早く起きて夜は早々に寝てしまう、というような事が、高齢者にはよく言われていますが、これも高齢者の睡眠障害の特色をよく表わしていることで、眠りの状態も、ノンレム睡眠のような深い眠りについた状態にまで至らず、全体的にレム睡眠のような浅い眠りが増えていくことで、睡眠障害に陥りやすいです。
このような睡眠障害の症状は、1日の消費カロリーが減って必要な睡眠時間が短くても足りたり、メラトニンという睡眠作用を持つホルモンの分泌量が減ってしまうなど、いくつか要因が考えられています。
また、年を取ると頻尿になりやすく、尿意によって目を覚ましてしまうという事も、原因の一つでしょう。
それから、高齢になると持病を持っている確率が非常に高く、持病治療の為の薬物などで睡眠障害に陥るケースや、その持病の合併症による不眠症などもあります。
医師と充分に相談して、睡眠障害と治療薬について決める事が重要で、更に年を取ると心配性になりやすいので、精神的なケアも必要となります。
高齢者の睡眠障害に、若い人とはまた違う配慮が必要ですから、家族や医師、あるいは介護に携わる方などと、しっかり連帯して高齢者の睡眠障害に対処するようにしましょう。

睡眠障害に悩む女性は非常に多く、生理や妊娠・出産、更年期など、ホルモンの影響を強く受けることが多い女性は、その女性ホルモンに深い関わりを持つ睡眠障害を起こす場合が多いようです。
統計によると、男性よりも女性は睡眠時間が短いようで、朝早く起きて夜遅く寝る、という生活スタイルが、家事などをするために定着しているようです。
女性は男性よりも、短い時間でしっかりと身体を休ませる為に熟睡しやすいとされていますが、生理や妊娠、更年期障害などでホルモン状態が変化した時は、睡眠にもその影響が大きく表れます。
「月経随伴睡眠障害」と呼ばれる睡眠障害は、生理期間中に睡眠障害に陥る症状です。
また、「妊娠随伴睡眠障害」と呼ばれる、妊娠中に起こる睡眠障害は、多くの妊婦さんに表れる症状です。
妊娠初期ではやたらと眠くなったり、出産が近づく妊娠後期では、重くなったお腹で腰を痛めたり、出産への不安などで、不眠症になるケースが多く、また産後は産後で、赤ちゃんの世話でどうしても寝不足になりがちなので、効率的に睡眠を取れるように、心掛ける必要があるでしょう。
更年期障害の時期にも、睡眠障害は深く関わっており、女性ホルモンの分泌が低下することによる、発汗やほてりなどがあります。
また「閉経時不眠症」と呼ばれる更年期障害の睡眠障害では、寝付きが悪い、眠りが浅いという症状に悩まされる女性が多いようです。
ホルモン治療が、女性の睡眠障害には有効な場合が多く、医師とよく相談して、適切な治療を行うようにして下さい。

睡眠障害になる男性の、実に3分の2の人が、何らかの睡眠に関する問題を抱えているようです。
「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」は、男性の睡眠障害の代表的なものです。
睡眠中に呼吸が止まってしまう症状がある「睡眠時無呼吸症候群」は、いびきをかいている最中に呼吸が止まっていびきが急に止み、暫くすると、呼吸とともにまたいびきが始まる、と言ったように、何度も睡眠中に無呼吸になる状態が起こることが特徴で、男性の患者が圧倒的に多いとされている睡眠障害です。
最近、睡眠障害の中でも特に注目されてきている疾病であり、100万人以上の中高年男性が、この病気に悩んでいると言われています。
特に、肥満気味の男性は、気道が細くなって睡眠時無呼吸症候群を起こしやすい、と言うことから、痩せる事を睡眠障害対策の1つとして、勧められるようです。
また、男性の6割以上が、いびきをかくとされており、いびきのせいで眠りが浅くなり、昼間やたらと眠くなったり、睡眠発作などの睡眠障害を引き起こします。
最近では、更年期が男性にもあることが分かってきており、更年期障害として不眠症などの睡眠障害に陥るケースや、冷えや動悸、倦怠感、不安感といった原因で睡眠障害を起こす方もいるようです。
また、男性は会社の接待などでアルコールを飲む機会が多いのですが、アルコールと睡眠障害との関係は非常に深いので、アルコールを常用して慢性不眠にならないように心掛けましょう。

睡眠障害は、必ずしも大人だけに起こるものではなく、子供でも何らかの原因でなかなか眠れなかったり、睡眠中に思わぬ行動を起こして、睡眠障害に陥ることがあります。
「寝る子は育つ」と言われているように、成長ホルモンが睡眠中には多く分泌されていますので、子供には質の高い睡眠が取れるようにして、成長ホルモンの分泌が阻害される事のないようにしましょう。
特に、脳の発達が未熟な乳幼児の場合、レム睡眠とノンレム睡眠の境目がはっきりしていませんので、夜寝て朝起きる、という睡眠サイクルが、なかなか定着しません。
成長するに従って、睡眠サイクルが徐々に整ってはきますが、睡眠サイクルが整うよう、出来るだけ早い時期に行っておかないと、脳と身体との発達に、深刻な影響を及ぼす恐れもあります。
この時期の乳幼児なら、夜中におっぱいを欲しがって目を覚ますのは当たり前のことですが、おっぱいをあげても激しく泣き続ける、何度も起きるのにおっぱいを欲しがらない、などの症状があるのなら、一度医師の診断を受けた方が安心でしょう。
また、小学生くらいの子供に発症する事が多い睡眠障害には、睡眠時遊行症(夢遊病)、夜驚症(睡眠時驚愕症)、夜尿症などがあり、これらの症状は、次第に思春期になると治まっていく傾向が多いようです。
これらの子供に起こる睡眠障害の症状をよく理解して、快適に子供が眠れるような環境を整え、毎日規則正しい生活が送れるように配慮してあげる事が、子供の睡眠障害を防ぐ為には重要です。

睡眠障害とアルコールとの関係についてですが、良く耳にするのが「寝酒」で、眠れない方などが就寝前の習慣として、飲酒する事があります。
睡眠薬代わりに飲酒する「寝酒」は、「ナイトキャップ」とも呼ばれ、以前は睡眠障害の解消に良いとされていた方法ですが、現在では、これは間違った認識であると、判明されています。
確かに、アルコールには血行を促進させ、緊張をほぐして気分をリラックスさせる働きがあり、眠気を誘う作用がありますが、「寝酒」は寝つきは良くなっても、いびきをかいたりして眠りが浅くなるので、しっかりと熟睡できない場合が多いようです。
更に、利尿作用があるビールなどを飲んだ場合は、睡眠中にトイレに行きたくなって、目を覚ましてしまう事も多くなります。
「寝酒」は、最初の数時間は良く眠れるのですが、時間が経つにつれて、覚醒しやすくなるレム睡眠が増える傾向があるので、睡眠障害の改善の為にアルコールを飲むのは、お勧めできません。
また「寝酒」は、常習化していくと次第に身体が慣れてきてしまって、眠る為に飲酒量がどんどん増えていってしまいます。
これは、深刻なアルコール依存症にも繋がっていくので、「寝酒」が習慣になってしまう前に止めた方が良いでしょう。
ストレス解消の為にも、適度な飲酒なら良いのですが、あまり過剰にアルコールを摂取すると、弊害が大きくなります。
「寝酒」を睡眠障害の改善法とすることは止めて、適切な方法で快適に眠れるように、工夫していくようにして下さい。

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