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花粉症は遺伝するのでしょうか

花粉症が発症するのは、遺伝によるものなのでしょうか。
花粉症にかかっている家族が何人もいる場合は、『花粉症は遺伝する』ものなのだろうと、考えるのは自然なことです。

花粉でアレルギーを引き起こす“花粉症”は、『1型アレルギー』に分類されます。
アレルギー反応は、1型〜4型に分類されるのですが、『1型アレルギー』とは、アレルギーを引き起こす異物(抗原、アレルゲン)に対し、体内で『IgE抗体』というものを作り、そのIgE抗体と異物(抗原、アレルゲン)がくっついて発症します。
花粉症の他に『1型アレルギー』の代表的なものとしては、“蕁麻疹”“食物アレルギー”“アレルギー性鼻炎”“気管支喘息”
“アトピー性皮膚炎”“アナフィラキシーショック”などがあります。どれもよく聞きますね。

では、この『1型アレルギー』は、遺伝するのでしょうか。

答えは『はい』遺伝するとされています。

アレルギーを起こしやすい体質が遺伝するというより、遺伝子的に『免疫抑制遺伝子がない遺伝子』が遺伝するのです。
詳しく言うと『免疫抑制遺伝子』がある場合は、異物に対してIgE抗体を作ることを抑えてくれるので、症状はでないのですが、『免疫抑制遺伝子』が生まれつき無い場合は、その異物に対してIgE抗体を作ってしまい、症状が表れます。

例えば、スギ花粉などのアレルギーが両親共にあり、発症している場合、その子供には『スギ花粉症を抑える力の無い遺伝子』が
遺伝されることになるので、その子供がスギ花粉症になる確率は高いでしょう。
また、遺伝子的に伝わっていると考えれば、花粉症の症状が表れていなくても、何らかのきっかけで今後、発症することもあります。

でも『免疫抑制遺伝子がない遺伝子』の遺伝は、“劣性遺伝”なので、遺伝されないパターンもあるのです。

なんだか、生物の授業みたいですね。

さらに、アレルギー体質だからと言って、100%花粉症にかかるとは限らないのです。
花粉症の発症には、個人の体質や環境的要素が複雑に絡んでいることも左右するため、食生活や育った環境、生活習慣などによっては、症状が表れないこともあるのです。
 
花粉症は遺伝の影響もあるのは確かですが、遺伝での発症を気にするよりも、予防が先決です。
アレルギー体質であるなら花粉症になる可能性もあることを十分理解し、普段から花粉に触れないようにするなどの、対策をしておくことが重要です。

逆に、家族にアレルギー症状がなくても花粉症にかかる場合もあります。
家族に花粉症がいない場合でも、“今や花粉症は誰にでも起こり得る症状”と心得て、掃除や洗濯に気を配ったり、免疫力を高めるように注意するなど、予防と対策はしっかりしておきたいものです。

このブログ記事について

このページは、genが2009年6月 9日 21:24に書いたブログ記事です。

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