ED(勃起不全)は、二種類の要因により引き起こされます。一つが器質性(病気の後遺症や薬の副作用など)と、もう一つが心因性(ストレスやうつ病など)です。これらの要因が一つまたは二つとも関わって、EDを引き起こします。
道鏡伝説の“巨根崇拝主義”も、EDの心因性要因の一つに挙げられます。道鏡伝説とは、ED(勃起不全)など歯牙にもかけず、時の女帝の寵愛を受け皇位を狙うが、忠臣和気清麻呂のご神託により追放され、九州に左遷されます。しかし左遷された先の熊本でも、意気消沈しED(勃起不全)になってしまうどころか、地元の有力な豪族の若く美しい娘を娶り、子供まで産ませています。
この事から、道鏡は“大淫蕩”として語り継がれ、巨根伝説と共に性に関する権化と言われています。
この大淫蕩を顧みて自身の至らなさが精神的な抑圧となり、ED(勃起不全)の心因的要因となることがあります。これに関連して、女性は皆が“大きい陰茎を好む”という間違った考えにプレッシャーを感じる事も挙げられます。
この様な心因性要因の場合、軽度のEDであれば考えを正すだけで改善するケースは多いです。生殖器の大きさの悩みを、パートナーに告白するだけで、問題が解決する例もあります。

ED(勃起不全)を引き起こす原因としては、精神的なストレスや肉体的な問題の相互作用が考えられます。
肉体的な問題では、外傷や手術で性器周辺や腰髄・仙髄の末梢神経が損傷するなどが、EDの発症原因となることがあります。
海綿体神経や骨盤内にある陰茎背神経(陰茎の上側)などの末梢神経は、ED(勃起不全)に関わりの深い神経と言え、これらの神経の損傷が大きな要因となっています。前立腺ガンや直腸ガン、膀胱ガン等の手術は末梢神経を損傷し、後遺症としてED(勃起不全)が現れることがあります。
手術だけではなく骨盤や膀胱、尿道が気付くような事故でも、周囲の末梢神経の損傷でED(勃起不全)に至る場合があります。
精神的ストレスによるものとしては、上記のガンなどの摘出手術によって、人工肛門や回腸導管を使った排泄がストレスとなり、EDになる場合があります。
ED(勃起不全)は加齢と共に増える生活習慣病を予防するのと同様に、毎日の日常生活で自分の体調や便、尿をチェックし、法律を遵守することで交通事故や労働災害を回避し、自身の健康を守りましょう。
運悪く病気や事故に遭遇した場合、術前の説明を納得するまで受け、手術のリスクや術後の不安を抑える対策を立てるしかないです。

勃起とED(勃起不全)はどのようにしておこるのでしょうか。その仕組みを説明してみましょう。
勃起は、交感神経と副交感神経によってコントロールされています。交感神経は、外部の環境変化から体を守るように働きます。副交感神経は、外部へ積極的に働きかけるように働きます。
視覚・聴覚・触覚・味覚・嗅覚の五感などから性的な刺激を受けたり、副交感神経が性器への直接的刺激を受けると、脳内の勃起中枢に働きかけます。そして、勃起中枢から血管拡張物質が放出されて、海綿体内の筋肉や動脈が拡張して血液量が増加します。そうすると、海綿体が膨張してうっ血したような勃起状態になるのです。
ED(勃起不全)は、この勃起状態を充分に維持できずに、性的行為に支障が出ている状態のことです。主にED(勃起不全)は、ストレスなど精神的な要因によって海綿体への血液の流入が遮断されることで、勃起状態が維持できずに萎えてしまうようです。
ED(勃起不全)の防止には、副交感神経を優位にしてリラックスすることが必要です。治療薬には血管拡張物質を補うと、海綿体への血流の量を増加させる効果があります。
中年以降の男性にとって、ED(勃起不全)は生活習慣病と同様に加齢に伴って増加する病気ですが、最近では、若い男性でも悩んでいる方が多いようです。しかし、パートナーとの相互理解を深めることにより、早期治療で治すことが可能なのです。

病気は、体もそうですが心も不調になると掛かるものです。ED(勃起不全)も単独または両方の異常が強く影響して引き起こされる病気です。
ストレスのEDへの影響は、若年でも発症する可能性があるので、近年では関心が高まっています。
性的行為の失敗等がトラウマとなって、勃起不全のストレスとなる場合が一番多いです。性格は真面目で几帳面、仕事も意欲的に取り組む“できる男”に見える男性に多い傾向があります。また“子供を早く作らなければ”、“自分がリードしなくては”などの焦りがプレッシャーとなり、EDのストレストとなっている例もあります。
この他にED(勃起不全)が弱年齢化する背景に、情報過多の現代社会の弊害があります。“誤った性知識”や“間違ったマスターベーションの知識”などがその例です。また幼年期の生活環境からくるトラウマも挙げられます。
ED(勃起不全)は、他の現代病同様に心因的要素が原因の多くを占めています。ストレスは交感神経を刺激して血管を収縮させ、結果として陰茎の海綿体への血流を阻害してしまうのです。
数年前に厚生省は「EDは治る病気です」と呼びかけており、認知され始め、医療機関への相談の敷居も低くなりました。
病は気からと言うことわざもありますが、立たないとうつむく前に、パートナーに打ち上けるだけで治る例もあります。気分に強く影響される面があるのを、忘れないでください。

男女を問わず人は年を重ねていきます。その中で、様々な変化が起こります。加齢の一種に勃起不全(ED)があります。EDは加齢が原因ですが男性の人格や自我に強い影響を与えます。また、その人だけではなくパートナーにも、性的欲求不満を持たせる要因となり困った問題です。
医療機関が調査したところによると、日本の40~50歳代の男性の半分がEDの悩みを持っているそうです。
日本に限らず世界的傾向で先進諸国でも増えており男性の10%を占めています。年齢層を日本と同様に限定すれば似たような傾向にあるそうです。
EDが先進諸国で増えているのは、加齢による変化に加えストレス社会での精神的疲労が強く関わっているとされています。精神的疲労(ストレス)が交感神経を活性化し、勃起のために海綿体へ血液を送る血管を収縮させ、血流を遮断し勃起不全を起していると考えられています。
勃起不全は勃起機能障害や勃起障害とも言い、または性的不能(インポテンツ)とも呼ばれていました。しかし、性的不能は差別的で人を傷つける可能性があるのでED(Erectile-Dysfunction)と呼ぶようになりました。
また男性の性機能障害をSD(Sexual Dysfunction)と言い混同されやすいですが、勃起不全は一種の機能障害で陰茎の勃起に問題があるだけです。

男性は年を経るにつれ体の筋肉が衰え、お腹が出てきたり、高血圧気味になったり、性欲の減退等の体調の変化が現れます。
加齢と共に現れる症状に、男性の性機能障害(SD)があります。これと勃起不全(ED)の違いは何でしょうか。
医学的にSDは、性欲・勃起・性的行為・射精・オーガスムのうち、いずれかが機能不全になるものと定義されています。これ見ると勃起不全(ED)は、男性の性機能障害(SD)の症状の一つと言えるでしょう。
ED(勃起不全)にも軽度の「時々勃起しない」から重度になると「全然勃起しない」まで、いくつかに分類することができます。
EDと自律神経の交感・副交感神経は深く関与しているので、自覚次第ではある程度の制御が可能です。これと共に加齢の影響だけでなく、生活習慣病や心理的影響等が複合的に影響して引き起こされる症状です。
また、EDは一人の問題ではなくパートナーにも性的不満を強いることにもなります。男女に関わらず、正しく理解し受け止め、性的行為を長く続けられる事は、長寿にもつながり健康な老後の証しとなることでしょう。
現在では、効果的な治療法が既に確立しているので、早めに専門医に相談するのが良いでしょう。

近年で問題になっているのは、加齢のためではないED(勃起不全)の増加です。とりわけ若年層での発症が増えているのです。
若年層でのED(勃起不全)は、精巣機能の低下や精子量の減少を伴うケースが多く、深刻な問題と認識されています。
近年のWHO(世界保健機構)の調査では、人における正常な精子量が80%~50%へ低下していることが認められています。さらに人だけでなく、動物全体でもここ半世紀で精子量が約半分にまで減少したと報告されています。
EDは、性欲に深く影響するテストステロン(男性ホルモン)を生成する精巣機能の低下が、重大な影響を与えています。EDの原因の一つである精巣機能の低下の要因としては、現代において増加した内分泌撹乱化学物質(環境ホルモン)が挙げられます。
性欲に影響しているテストステロンを生成する精巣機能が、環境ホルモンによって神経を正常に働かなくします。その機能低下が性欲の減少を引き起こし、ED(勃起不全)に至っていると考えられています。
環境ホルモンの吸収増加がEDの若年化を招いていると考えられ、予防・改善には環境ホルモンの吸収を抑えた生活スタイルや食生活への見直しが必要となります。生活の変化は難しいですが、発症による苦痛と苦労に比べれば些細なことだと言えます。

ED(勃起不全)の発症には、主に二つの要因があります。心因性(精神的)要因と器質性(肉体的)要因です。周知が進んでいる「EDは治る病気」とは、心因性要因が原因の場合に大きく関わりがあります。
心因性要因とは、通常の精神的ストレスの他にも、一度でも勃起不全を経験して“年だから”や“糖尿病だから”と認識して起きる心理的要素も含みます。この時に下手に受け入れると、精力は落ち込み、症状を悪化させることがあります。
さらに、“男性の定年”と呼ばれるED(勃起不全)発症のショックを高じることで、うつ病になる場合もあるのです。
近年ではED(勃起不全)の発症が、少しずつですが、若年層に広がりつつある事は深刻な問題です。理由としては“間違った性知識”によるコンプレックスや“早く子供を作らなければ”と言う焦燥などが、精神的圧力となっていると考えられます。
心因性要因が勃起不全を引き起こす仕組みとしては、精神的圧迫が自律神経の交感神経を刺激するからです。交感神経は外部から体を守るように働くので、体を緊張させ血管も収縮し、海綿体への血流量が減ることで起きるのです。
体の緊張を解き、リラックスさせる副交感神経が働く心理的状況が、EDの予防と改善には必要です。

加齢現象に悩む中高年だけがED(勃起不全)になると思われがちですが、若くてもED(勃起不全)になるケースがあります。この場合、巨根願望と現実の落差によるコンプレックスや、生活の中での精神的ストレスが要因となっていることが多いです。
男性の妄想である“女性は大きな陰茎の男を好む”は、男性の先天的願望も含まれています。これに関連して男性向け雑誌などでは、以前から大きめに陰茎を描写したり、なんら医学的根拠のない方法を特集で取り上げたりしています。
こういった性に対する偏った知識によりコンプレックスを抱き、その結果、ED(勃起不全)が発症するケースが増えています。勃起不全に悩む若い男性が多いのです。
医学的に正しい性の知識は、ED(勃起不全)の予防・改善に必要で、周知に心掛けましょう。
アジア系の男性の勃起時の平均的な長さは13cm前後で、8割が仮性包茎と言うのが医療機関の調査です。ちなみに性的行為には、勃起時5cm以上あればなんら問題はないとされています。
以上のことから巨根願望はほとんどが男性の妄想に過ぎず、女性の多くは膣への直接的な刺激よりも脳による意識の方が、影響が大きいとされています。
EDには精力剤よりも、精神的なパートナーとの親愛が予防・改善に必要なのです。

適切な運動量と特に足腰の筋肉を鍛えることは、ED(勃起不全)だけでなくEDと深い関係にある生活習慣病の予防と改善に効果があります。
まずは、気軽に始められるウォーキングや散歩等はお勧めです。続けることで、心肺機能や腹筋・背筋・足腰が鍛えられます。目標は1時間で6~8kmと少し早いですが、あくまでも目標なので自分のペースで行いましょう。短い時間や距離からはじめ、無理をすることなく継続して続けることが、ED(勃起不全)と一緒に生活習慣病の予防・改善にもつながり、健康な身体に近づくことができます。
次いで、スクワットなども自分のペースで出来るので気軽に始められ、ED(勃起不全)に対する効果も高く、予防・改善には良いでしょう。1日5分程度が目安ですが、ペースは自分の体調に合わせて無理をしないのが継続の秘訣です。効果としては、陰茎の根元を締め付ける筋肉が鍛えられます。ちょっとした時間でも人目に付かずにトレーニングできるでしょう。
EDには心因的要素と器質的要素が複合して関わっているので、基本的に治療薬も対処療法の域を出るものではないとされています。この為、保健の適応外であるED(勃起不全)には適切な運動が、根治には欠かすことができないということです。