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2型糖尿病は、発症を予防する事が可能な病気です。糖尿病にかかりやすいかどうかを調べるチェックを行って、糖尿病の予防に役立ててましょう。
簡単な糖尿病のチェックを紹介しますので、ぜひチェックをしてみて下さい。
食生活面の糖尿病チェック項目を挙げてみます。
1、食べ過ぎる傾向がある。
2、脂っこい食べ物が好きである。
3、甘いもの、あるいはアルコール類が好きである。
4、食事の時間が不規則である。
5、海藻類や野菜類が苦手、あるいはあまり食べない。
次に、生活習慣のチェックです。
6、運動不足気味である。
7、ストレスが溜まりがちである。
生活面以外のチェックもしてみましょう。
8、糖尿病になった血縁者がいる。
9、40歳以上である。
10、少しのことで疲れやすい。
11、むくみや、手足の痺れがある。
12、視力が落ちてきた。
これらは、糖尿病の症状や原因について、基本的なことを中心にしたチェック項目です。あてはまる項目が多ければ、糖尿病が発症している可能性が大きくなります。
自覚症状がほとんどないことが糖尿病の特色のため、チェック内容が合てはまらい場合でも病気にかかっていないとは限りませんので、注意しましょう。
チェック項目には含まれてませんが、口の中がむやみに渇いたり、トイレに行く回数が以前より増えているような場合も糖尿病の症状が出ている可能性があります。
気が付かないうちに病気が発症して重症化してしまっている場合もあるので、定期健診などをこまめに受けて、病気の早期発見に努める事が大切です。


1型糖尿病は、糖尿病の中でも子供が発症することが多い特殊な病気です。糖尿病の症状が出始めるのが早ければ8歳前後からとされ、多くの患者は10歳から18歳の間に発症します。
1型糖尿病は自覚症状がほとんどなく、風邪のような症状が出た際に体調の乱れを感じて医師の診察を受けると、病気が発症していた事が判明したというケースが多いようです。1型糖尿病が発症すると体内の血糖値を下げる働きをもつインスリンの分泌が悪くなるため、適切な治療を行わないとさまざまな合併症が併発されてしまいます。
1型糖尿病患者は、不足するインスリンを補うために、毎日欠かさずにインスリン注射を行わなくてはならない患者が多いようです。
1型糖尿病が発症する原因は、2型糖尿病のように日頃の運動不足や食べ過ぎなどの生活習慣ではなく、ウイルスの感染による自己免疫反応によって、すい臓にあるランゲルハンス島のβ細胞に対する抗体が作られてしまい、β細胞が抗体によって攻撃されてインスリン分泌機能が破壊されてしまうことが原因とされています。
この自己免疫反応は、体内の免疫機能を制御している遺伝子の影響下にあるとされていますが、糖尿病の発症に至る経緯は完全に解明されていないのが現状で、感染から1週間以内に発症が起こる「劇症1型糖尿病」という病気もあります。
1型糖尿病は「小児糖尿病」とも呼ばれるためか、子供が発症する病気というイメージを持つ人が多いようですが、中には中高年になってから発症するケースもあります。


検査などで糖尿病の疑いがみられた場合には、医師に教育入院を勧められる場合があります。教育入院とは、高血圧の疑いがある人や、肥満傾向の人、軽度の糖尿病を発症している人などを対象に行われるものです。
病院によって、短いところでは二泊三日程度から、2週間くらいまでの期間を設定して行われます。入院中は、糖尿病の基本的な知識をはじめ、運動療法や食事療法の正しい方法や、身体ケアの方法、治療に使用される薬剤についての説明など、糖尿病治療に関連する事柄を学ぶ泊りがけの研修のような入院です。
糖尿病についての知識は、インターネットを利用したり関連書籍を読んだりすることで多くの情報を得ることができますが、教育入院では専門家の指導による実施講習を受けることができるので、病気についての知識が深まり日常生活での治療を進めやすくなります。中でも糖尿病の食事療法は一般的な減量よりも厳格に制限されるため、教育入院での指導は非常に役に立つでしょう。
糖尿病の教育入院は、基本的に2週間を1スパンとして行われます。その期間中に医師を交えたオリエンテーションや、グループワークでの学習、また病院によっては家族といっしょに食品交換表の活用法などの指導を受けられる場合もあります。
糖尿病は発症後は生涯にわたって治療が必要となる病気ですので、しっかりと知識を身に着けることで正しい治療を行うことができ、より快適な生活を送ることにも繋がります。
入院の際には、保険に加入していれば入院給付金が降りますが、治療を兼ねた教育入院の場合は給付金が支給されることがほとんどのようですので、保険会社や役場などに問い合わせてみましょう。糖尿病の治療を始める際には、教育入院をして正しい知識を身につけることをおすすめします。


糖尿病は「現代病」と言われているように、脂肪分を多く含みカロリーが高い洋食が定着し、車や電車など便利な交通機関の普及に加え、現代のようにストレスが多い社会の中で年々患者数が増加しています。
厚生労働省では毎年「糖尿病実態調査」を行って、調査の結果を糖尿病の治療や予防などに利用しています。平成14年に行われた「糖尿病実態調査」では、「糖尿病の疑いが強い人」が国内におよそ740万人、「糖尿病の可能性を否定できない人」がおよそ880万人いるとされ、合わせて1620万人が糖尿病にかかっていると診断されています。それより五年前の平成9年では総計が約1370万人ですから、調査結果をみると日本国内の糖尿病の患者は確実に増加していると言えます。
また、平成17年に実施された患者調査概況によると、糖尿病の治療を受けている患者は247万人いるとされ、糖尿病の症状があっても治療を受けていない、もしくは病気を自覚していない人数も加えると、相当の人数に上る事が予想されます。
日本国内の糖尿病患者数は以上のように年々増加傾向にあり、社会的な問題となっています。糖尿病は多くの合併症を招く危険性があるため、予防および治療の為の体制作りが急務とされ、国連が制定した11月14日の「世界糖尿病デー」など、現在は社会的な啓蒙活動が展開されるようになっています。


メタボリックシンドローム(略称メタボ)という言葉を、最近良くメディアなどで耳にする機会があります。メタボリックシンドロームは和訳すると「代謝異常症候群」という意味になり、内蔵肥満や高血圧、脂質代謝異常などが重なって起こる症状を表す言葉です。糖尿病とも関連が深く、高血糖はメタボの代表的な症状のひとつで、身体がメタボ状態になると糖尿病のリスクが非常に高くなります。
メタボを患っている人は肥満体の場合がほとんどで、糖尿病を起こさないためにもまず減量を行って、痩せる事が必要とされます。内臓脂肪を減らすと、インスリンの作用を向上させることができるため、血糖値が正常化しやすくなって糖尿病の症状改善にも良い効果が期待できます。肥満は動脈硬化を進行させてしまうので、脳梗塞や心筋梗塞などの合併症を防ぐ意味でも、余分な脂肪を減らして体内環境を良い状態に保つことが大切です。
メタボリックシンドロームは糖尿病の原因になりますので、ふだん血圧が高めの人や、太りやすい体質の人などは特に注意が必要でしょう。
厚生労働省では、2008年からメタボ予防のための新しい制度を導入して、メタボ検診などの予防対策を義務付けるようになりました。メタボ予防は、そのまま糖尿病の予防にも繋がりますので、ふだんから予防の強化に努めて、健康の維持を心がけるようにしましょう。


煙草は「百害あって一利なし」と言われているように、健康に対する影響が懸念されている嗜好品のひとつですが、糖尿病にも悪影響を与えてしまうとされています。
糖尿病を悪化させる要因である食べ過ぎや運動不足などと同様に、煙草も糖尿病と深い関連があります。
糖尿病は血糖値が正常値よりも高くなることによって、心筋梗塞などの合併症が起こる危険がありますが、糖尿病の人の場合は喫煙することによってさらにリスクを高める結果を招くことになります。
糖尿病患者の体内では、高血糖のために血液の粘度が上り血流が鈍くなるのですが、喫煙することで体内にニコチンの成分が入って血小板がくっつきやすくなるため、さらに体内の血行が妨げられてしまいます。
以上のことから、糖尿病でなおかつ煙草を吸っている人の場合は、狭心症、脳梗塞、心筋梗塞、動脈硬化などを発症しやすく、合併症がより重篤なものになる可能性が大きくなってしまいます。
糖尿病に喫煙が厳禁とされているのは、喫煙によって被る健康被害が甚大になるためです。
糖尿病の治療を円滑に進められるように、喫煙者は禁煙するように心がけましょう。
血圧が高めの人でも、禁煙をすると血圧が下がる場合あり、胃腸の調子も良くなりますし、肺ガンの予防にもなるため、禁煙は健康を保つためにとても大切です。
現在では、ニコチンパッチやガムなどの禁煙補助グッズも市販されていますので、糖尿病対策の一環として、これらを利用しながら禁煙に取り組んでみてはいかがでしょうか。


糖尿病を発症させる原因の中で、もっとも一般的なものが肥満です。肥満はアルコールや煙草などと並んで、糖尿病の予防や治療のためにはできるだけ避けなくてはならないもののひとつです。心筋梗塞や動脈硬化などは肥満によって引き起こされ、糖尿病の合併症の代表的な症状となっています。
糖尿病を予防するためには、まず肥満にならないようにすることが大切といわれています。人間の体内には、エネルギーを貯蔵する役割をもつ脂肪細胞という細胞がありますが、肥満が起こることによって、この脂肪細胞がインスリンの血糖降下を妨げる働きをする事が分かってきました。
以上のことから、糖尿病の予防や治療のためには、肥満を防ぐ事がいかに重要なのかを理解していただけたと思います。糖尿病治療の最も重要な目的は、インスリンの感受性を健康な状態に近づけるということあり、肥満の状態では目的を達成できない事は明らかです。
体重を減らすと血糖値のコントロールもしやすくなりますので、肥満の人は毎日の食事内容や運動量に気を付けて、減量に励むようにすることをおすすめします。
糖尿病の予防や治療に肥満は大敵です。健康的に痩せることで、糖尿病の予防と症状の改善を目指していきましょう。


この項では、妊娠と糖尿病の関係について述べてみましょう。
糖尿病の患者が妊娠出産をする事は、以前は大きな危険を伴うこととされていました。
高血糖の状態の妊娠は、胎児が奇形になる割合の高さが指摘されており、また、母体の中で胎児が大きくなりすぎたり、生まれてきた赤ちゃんが低血糖などの合併症を起こしてしまう可能性も否定できませんでした。このため、糖尿病患者の妊娠はできるだけ避けるようにと医師から進言されるケースが多かったようです。
しかし、現在は血糖値のコントロール方法も確立されており、糖尿病の女性でも妊娠出産が可能になっています。もちろん、健康な人の妊娠の場合よりも注意が必要であり、妊娠を希望する際には専門の医師とよく相談して、治療の内容を変更したり事前の検査を行うことが大切になるでしょう。
また、女性の場合は妊娠によって糖尿病を発症してしまう場合もあります。そのようなケースは妊娠糖尿病と呼ばれており、妊娠中の女性が注意しなくてはならない病気のひとつです。妊娠中は体内に様々なホルモンが分泌されますが、インスリンの働きを阻害する作用のあるホルモンが胎盤から放出される事が原因となって起こると言われています。
妊娠糖尿病にかかると妊娠中毒症が起こりやすくなり、流産や早産の危険性も高まるため、妊娠中はできるだけ食生活や生活習慣に気を配って、妊娠糖尿病を起こさないように心がけましょう。
妊娠糖尿病は妊娠中の一時的な症状のため、出産後は自然に治る女性が多いようですが、人によってはそのまま一般的な糖尿病に移行してしまう場合もあることから、出産後も血糖値の定期的な検診を受けて、体調の管理に努めるようにしましょう。


糖尿病治療を行う場合は、低血糖状態にも備えておかなくてはなりません。
糖尿病と低血糖は正反対の状態ですから、糖尿病患者がなぜ低血糖の心配をする必要があるか疑問に感じる人もいるでしょう。高血糖の状態が続くことで、身体の各所に多大なダメージを受けるのが糖尿病です。
しかし糖尿病の治療においては、低血糖に対する備えがなくては生命が危険になる可能性が高く、特に病気の症状が中程度から重度の患者の場合は、普段からの準備が必要とされます。
糖尿病の患者には、毎日インスリンを補給している人が少なくありません。インスリンは体内の血糖値を下げて、正常な値に保つ作用を持っているため、糖尿病の治療に不可欠なものです。
しかし、インスリンの効果が強すぎたり、誤って過剰に投与したりなどの理由で低血糖状態に陥った場合には、眩暈、手足のふるえ、大量の発汗、ろれつが回らなくなるなどの症状が起こります。さらに進むと意識障害が起こり、低血糖昏睡によって倒れてしまうこともあります。低血糖昏睡が起こった場合には、速やかに適切な処置が行われなければ死に至ることもあるため、注意される症状のひとつとされています。応急の対処方法は、低血糖状態になってしまった場合、ブドウ糖(白砂糖など)を口にして、安静にする事です。
糖尿病治療でインスリンを補充している人は、普段の外出でも常にブドウ糖を持ち歩くように心がけるのが大切で、糖尿病のIDカードも忘れずに携帯し、周囲の人にも糖尿病である事を知らせておくなど、事前にできるだけ備えをしておきましょう。


糖尿病を発症した場合には、足の状態にも注意が必要です。
糖尿病の患者の中には、足先に痛みやぴりぴりした痺れなどの感覚を覚える人がいます。これらの症状の原因は、糖尿病による神経症の可能性があります。糖尿病の合併症のひとつに神経障害がありますが、足首よりも先の部分に異常が認められるケースは、糖尿病末梢神経障害が起きていると考えられます。
糖尿病末梢神経障害は、糖尿病の治療を受けていても、血糖値のコントロールが上手くいかない状態のまま数年を経た場合や、糖尿病だと気づかずに病気を長年放置してしまったような場合に起こります。
いつの間にか火傷をしていたり、足先に怪我をしているのに気が付かなかったり、傷の直りが遅いといった事に心当たりがあるときは、糖尿病末梢神経障害が起こっている可能性があります。しかし、足の神経障害は内科的な原因によるものや、脳神経系の障害が原因となっているものもあるので、安易な自己判断は止めましょう。
糖尿病による障害の場合は、両足に症状が見られることが多く、比較的判断が付きやすいですが、きちんと専門医の診察や検査を受けた方が、的確な診断を得られるでしょう。
糖尿病が原因となって、足を切断したというケースも一部にはあります。糖尿病末端神経障害が進行して足に重い知覚障害が起こると、壊疽を発症する場合があり、治療が遅れてしまうと切断に至る場合もあるのです。このような事態にならないためにも、足の痛みや痺れなどを軽視せずに、気になったときには病院で早めの検査を受けるようにしましょう。